被災地支援:支援者からの声

<派遣者01>
・支援内容:本部ロジ業務(七尾・石川本部)
・派遣日時:①2月6日~8日 ②3月17日~19日
・支援概況:災害本部にて、支援チームへのバックアップ業務(問題発生時の状況確認およびトラブルシュート)。他支援団体への協力要請、情報共有。後発チームへの引継ぎ。支援業務全般の記録業務。
—将来支援活動に携わる方々へ—

・平成27年発災の常総地域での水害の際も、本部業務に携わったが、その際の本部業務、特に記録業務に比して、その進化・深化に、当初は戸惑った。常総水害からの約10年間、スマホの普及に伴うデジタル・コンテンツ;GPSや記録媒体のクラウド化、本部:支援現地との連絡ツール(SNS)などの利用が一般化されたことで、活動現場での安全性の確保や記録業務の共有が格段に円滑になった実感が強烈に印象付けられた。若い各位にとっては、アナログ作業よりも、はるかにハードルが低いツールを、平時から利用されている前提があり、ロジスティックス業務と呼ばれる(若干ハードルが高いと感じられるかもしれない)支援スタッフへの参画も、大いに拡大されることを期待しています。

ぜひ、平時である今、避難所などのへの直接的な支援活動に関わるD-スタッフ(JRAT Disaster Assistance Staff)とともに、L-スタッフ(JRAT Logistics Staff)の事前研修を受けていただきたいと願っています。


<派遣者02>
・支援内容:被災地支援業務(輪島市)
・派遣日時:①2月12日~14日
・支援概況:支援活動を通じて得られたことは、傾聴や情報共有の大切さです。
様々な団体がそれぞれ状況に合わせて行動する為、違う団体が日に数回訪れることがあるようでした。
そのため、避難所の方々も対応に疲れていたり、何の団体かわからず不信感を抱いたりしている様子が見られました。そのようなことから、傾聴を親身になって行うことや、情報共有を図り活動スケジュールをすり合わせることで、避難者の方の負担を減らすこともできるのではないかと感じました。
相手の立場になって考える重要性、体を動かすことだけが支援ではないことを改めて感じることができました。

このような貴重な経験をさせていただきありがとうございました。


<派遣者03>
・支援内容:被災地支援業務(輪島市)
・派遣日時:①2月6日~8日
・支援概況:発災から1か月経過していましたが、地理的にアプローチが難しい半島の先端であること等も相まって、現場はまだ混乱している状態でした。
今回の活動で一番感じたことは継続的な支援の重要性です。
JRATの活動は短期間に複数のチームが入れ替わりで行うため、申し送りが必須です。
現地の状況や変化するニーズの把握を持続的に行うため、被災地の医療スタッフがロジスティクスに一部入ってもらいつつ、派遣チームが指示を受けて活動するという形ができると効率がよいと思いました。

この度は現地派遣という貴重な機会をさせていただき、茨城JRATの関係者各位に感謝申し上げます。


<派遣者04>
・支援内容:被災地支援業務(輪島市)
・派遣日時:①2月6日~8日
・支援概況:被災から1か月が経過し、各地の小さな避難所から大規模避難所への集約が進んでいる最中の活動でした。
3日間の活動はあっという間に過ぎていきました。
活動を通して、継続的な活動体制の重要性や各種団体との協力体制の構築の重要性を痛感しました。
普段の臨床現場と異なり最初から最後まで自分が関わることができないため、自分たちの前後に活動するチームとの情報共有やシームレスな活動の連続性を意識する必要がありました。
一方で各チームの小さな活動成果の積み重ね大きな成果につながっていく手ごたえを感じることもできました。


<派遣者05>
・支援内容:被災地支援業務(輪島市)
・派遣日時:①2月6日~8日
・支援概況:未訪問の避難所の評価が活動の中心でしたが、ロジスティクスが輪島に置かれていなかったため、手探りで状況を把握しながらの活動に困難さを感じました。
他県のJ R A Tチームや輪島病院の皆さんと協力しながら、自分たちにできることを精一杯やらせていただきましたが、限られた活動期間をもっと効率良く被災地に役立てられたのでは、と心残りがあります。
派遣された時期や地域によっても、各々が経験したことや課題が異なるはずですので、多くのチームがバトンを繋ぎながら行った今回の活動の全容をまずは知りたいです。
そして、今後に向けたディスカッションをする機会を持てればと思っています。

最後になりましたが、引き続き、能登の皆さまの健康と地域の復興を心よりお祈り申し上げます。